セックスレスの話し合いが、うまくいかない理由
「ちゃんと話し合おう」と決めたのに、余計にぎくしゃくした。話す内容ではなく、話し合いという形式そのものに原因があることがあります。
話し合いは、役割を固定してしまう
セックスレスの話を切り出すのは、たいてい「したい側」です。その瞬間、ふたりの役割が決まります。誘う人と、応える人。
一度この構図ができると、その後の会話がすべてこの枠の中に入ります。誘う側は「また言うのか」と思われないか気にし、断る側は「毎回断っている」と感じる。どちらも消耗します。
やっかいなのは、この役割がどちらの本心とも関係なく決まることです。先に口に出した方が誘う側になるだけで、気持ちの強さとは関係ありません。
「聞くこと」自体が、圧になる
「今日どう?」という質問には、聞いた人の期待が乗ります。聞かれた側は、答える前にその期待を受け取ってしまう。
だから NO が、単なるその日の答えではなく「あなたの期待に応えられない」という返事になります。状態を伝えるだけのはずが、断る行為になる。
ここに気づかないまま「もっと話し合おう」とすると、圧をかける回数が増えるだけになります。
断る側は、断っていることを知っている
「無理しなくていいよ」と言われても、断った事実は消えません。むしろ、気を遣われたことが積み重なります。
その結果、断る側は「断らなくて済む状況」を選ぶようになります。先に寝る、話題を避ける、忙しいふりをする。これは拒否ではなく、断る場面を作らないための回避です。
外からは「避けられている」ように見えますが、実際には断ることの負担が大きすぎるだけ、ということがあります。
話し合わずに、意思だけを交換する
ここまでの3つは、どれも「言葉にして、相手に向けて言う」ことから生まれています。だとすれば、順番を変える方法があります。
- 誰も先に切り出さない
- お互いが同時に意思を出す
- ふたりぶんが揃うまで、どちらの答えも見えない
こうすると、誘う側・断る側という役割が生まれません。NO を出しても、それは誰かの誘いを断ったのではなく、その日の自分の状態を置いただけになります。
相手の答えを見てから決められない、という点も効きます。「相手が乗り気だから合わせよう」という気遣いが、そもそも発生しません。
Soft Signal
ここに書いた考え方を、そのまま形にした iOS アプリです。ふたりが YES / NO を送り合い、両方が送るまで相手の答えは表示されません。基本機能は無料です。
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