「今夜どう?」が、どうしても言い出せない
仲は悪くない。それでも、その一言だけが出てこない。断られるのが怖いから、とは限りません。
怖いのは、断られることではない
「誘えない=断られるのが怖い」と説明されがちですが、実際はもう少し複雑です。多くの場合、こわいのは相手に負担をかけることの方です。
疲れている相手に「今夜どう?」と聞けば、相手は答えなければいけません。断るにも言葉がいる。それを分かっているから、聞かないという選択をする。
つまり優しさから誘わなくなることがあります。そしてそれは、相手からは「関心がなくなった」ように見えます。
断られた記憶は、回数で積み上がる
一度断られただけなら流せます。しかし三度、四度と重なると、断られた事実そのものより「自分ばかり言っている」という感覚が残ります。
この感覚は実際の頻度とずれます。誘った回数は数えているのに、相手から近づいてきた回数は数えていないからです。記憶に残るのは、こちらから動いて空振りした場面だけになります。
タイミングを計るコストが高すぎる
「今日は言えそうか」を判断するために、相手の機嫌、帰宅時間、明日の予定、部屋の空気を読む。これを毎晩やっていると、それだけで疲れます。
そしてタイミングを計るほど、切り出すハードルは上がります。ここまで考えてから言うのだから、外したくない。外したくないから、また先延ばしになる。
「聞く」をやめて、「置く」にする
問題の共通点は、誘う行為が相手に向けられていることです。向けるから、相手は応えなければならなくなる。
そこで、相手に向けるのではなく、自分の状態をただ置く形にします。
- 相手に問いかけない。今日の自分を記録するだけ
- 相手も同じことをする
- ふたりぶんが揃ったときだけ、結果が出る
これなら、誘ったことにも、断られたことにもなりません。重ならなかった日は、ただ重ならなかっただけです。タイミングを計る必要もなくなります。いつ置いてもいいからです。
Soft Signal
ここに書いた考え方を、そのまま形にした iOS アプリです。ふたりが YES / NO を送り合い、両方が送るまで相手の答えは表示されません。基本機能は無料です。
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